2013年 04月 01日
見つめる先にいた人物
JAYのお散歩をしているところを観察していると
本当にあちこちキョロキョロ、よ~く周りを見ています。
気になると立ち止まって見ています。
JAYが立ち止まって見ている先にあるものを
目で追ってみるとなかなか面白いです。
最近、お散歩コースでよく行っている公園で・・・
JAYが立ち止まりました。
じ~~~~っと見て動きません。
かなり気になる様子。
何を観ているのかと思ったら・・・
この銅像を観ていました。
いったい、どなた?
確かに気になる。
あれ~!?こちらには女性もいます。
お侍さんのような男性と、ひざまずく女性。
何かの物語でしょうか?
帰ってきて調べてみたら、この男性は太田道灌という方だそうです。
簡単にストーリーをご紹介すると
太田道灌さんが狩りに出ている途中で雨が降ってきたので
蓑(みの)、今でいうレインコートを借りようと
貧しいあばら家に寄ってみると
こちらの女性が出て来て
「七重八重花は咲けども山吹の実の(蓑)ひとつだになきぞかなしき」
という歌とともに、お盆の上に載せた山吹の枝を差し出したのだそうです。
この歌についても簡単に説明すると
「山吹ではありませんが、
お貸しできる蓑ひとつ無くて心苦しいです」
ということを後拾遺(ごしゅうしゅう)和歌集の中にある一首の歌に重ねて
この女性は「貧しくてレインコートをお貸しできません・・・」
と伝えようとしたのでした。
歌の中に出てくる「山吹」がこのお二人の周りには
たくさん咲いています。
綺麗な黄色ですが、ちょっとはかなげな感じがします。
太田道灌さんはこの歌を知らず、
山吹を差し出された意味が分からず
レインコートも貸してくれなくて山吹を差し出すとは
どういうこっちゃ!
と怒って帰ったそうです。
でもその後で女性の詠んだ歌を調べてみると、
それが和歌集の中の歌であることを知り
自分の無知を反省し、その後勉強し、
歌道の達人にまでなったそうな。
へ~~~。そんな物語があったのね・・・。
太田道灌さんもこの女性のお陰で賢くなりましたが
私もJAYのお陰で一つ物知りになりました。
この公園の中にはこんな滝までありました
。
「新宿ナイアガラの滝」!?
知らなかった~~~。
細かい水しぶきが飛んでくるので、夏は気持ちがいいかも!
ちょっとまだ肌寒い今は寒いです~。
「ママ~水が飛んでくるよ、ちょっと寒いよ~!by JAY」
こんな綺麗なお花もいっぱい咲いています。
「綺麗だね~」
とJAYと見ていたら、隣にいたおじちゃんが
「これ、花大根っていうんだよ」
と教えてくれました。
公園内の桜はほとんど散ってしまって葉桜になりつつありますが
他にも色々なお花も咲いていてとっても綺麗です。
JAYとブラブラ、お散歩はやっぱり楽しいです。
by meife-no-shiawase
| 2013-04-01 20:59
| 日本街歩き